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矢川をラン! [立ち寄った所]

JR南武線矢川駅の由来となっている矢川(やがわ)。2024042804.jpg

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矢川は、東京都立川市と国立市を流れる河川。 市街地にありながら湧水を主体とした、小規模で清らかな小川です。

ちょっと、気になったので走ってみました。

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矢川の起点は立川市羽衣町の「矢川弁財天」という小さな神社。



矢川弁財天は、立川の崖線沿い位置し、湧水が出ています。

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この矢川弁財天の「みのわ通り」を隔て反対側にあるのが「矢川緑地保全地域」。

「矢川緑地保全地域」
「東京都における自然の保護と回復に関する条例」に基づき、昭和52年3月31日指定(拡張: 昭和58年5月 : 昭和60年5月)
湧水を水源とする矢川の水路内には、 ナガエミクリ、ミクリ、ミゾホオズキなど が見られ、湿地部分や樹林地も植物や鳥などの生物の生息環境となっています。

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「矢川いこいの広場」にあった矢川の説明です。

矢川(谷川)

 矢川は、立川段丘崖下から湧き出る豊富な水を源として、甲州街道を横断して府中用水の支流と合流する、長さ一・五キロメートル程の小川です。合流するところを「矢川おんだし」と呼んでいます。
 名称については、矢川と谷川の二つの説があり、矢川は、流れが速いので、放たれた矢のような川であるという説があり、一方の谷川は、明治十三(一八八〇)年の谷保村誌「溝梁」、「橋」の解説によれば、谷川、谷川橋と記されています。
 矢川の流れに小魚が泳ぎ、とんぼや野鳥がたわむれる自然環境を、みなさんで守っていきましょう。

 平成三年三月
国立市教育委員会
  

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矢川は、その後住宅地を縫いつつ国立市立国立第六小学校の周辺を流れています。

その後、矢川は甲州街道を交差します。

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矢川と甲州街道が交差する橋の北側に、市登録有形文化財の「五智如来(ごちにょらい)」と呼ばれる石造物があります。

五智如来

 矢川と甲州街道が交差する付近は「はしば」と呼ばれ、大正の初めごろまで「矢川橋」が 架かっていました。橋のたもとには五智如来の祠があり、江戸時代に八王子から移住した人々が、それまで信仰していた五智如来を祀ったのが始まりと伝えられています。
 五智如来は、仏教でいう五種類の智(大円鏡智 妙観察智、平等性智、成所作智、法界体性智)を備えた仏のことで、大日如来の別名とも言われています。
 昭和三十年代まで、夕方になると五智如来の前に燈明や線香、供花が絶えませんでした。現在でも毎年十月十二日には、地元の人たちが集まり、念仏をあげ、五智如来を供養する「おこもり」が行われています。

 平成二十三年十月
国立市教育委員会
  

その昔、立川崖線の湧水から流れだす矢川は川幅も広くゆったりとしていましたが、甲州街道にぶつかるところでは南にかけて深く運河が堀られ、川幅を狭くして橋を架けました。しかし村人たちが架けたこの板橋は大雨のたびに流されてしまい、見かねた永福寺の第四世渕山源公和尚が私財を投じて石橋に架け替え、村人から大いに感謝されたということです。

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その後、矢川は府中用水の分流である谷保分水に合流します。

合流点は「矢川おんだし」と呼ばれています。



この「矢川おんだし」の南側には、中央自動車道があります。

甲州街道とを結ぶ「いずみ大通り」がありますが、その北側には「 国立3・3・15号線」という都市計画道路の計画があります。

で、矢川と国立 3・3・15号線の交差部はどうなるの(次回に続く)

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